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人事採用は?

前稿では管理職の役目,企業の責務について書いたが,今日は人事について私の拙い経験から一例を紹介したい。

もう遥か30年位前,大学を卒業して,ある第二地銀(旧相互銀行)に入行したとき,先輩に父親がその銀行の行員だった者がいた。彼は内務では為替から定期預金を経て,外務へ。その後は貸付。そこまでは普通だったが,それからロンドンに長期研修となった。それほどの人物にも思えなかったが,結果はそうである。しかし若いときの苦労が足りない所為か,役員はおろか支店長にすらなっていない。
もう一人いた。後輩だが,父親が○務署職員。彼も恵まれており,為替を経て,早くから貸付へ。外国為替へ。それほどにも思えなかったが,将来を嘱望されていた。今では前記の彼と同様である。

私は何のコネもなく,ボサーッと入行したわけだが,2年間(も)出納係をした。清涼飲料水の自動販売機の入金業務などでは,夏の暑いときはドンゴロス(硬貨が4000枚入り,100円硬貨なら40万円,10円なら4万円入る縦長のカーキ色の麻袋。)が40本以上あった。“あった”と表記するには,あまりにも軽々しく,それらのすべてを,地下金庫で計数機にかけて精査した後,ドンゴロス一本一本に封印をしていくのである。朝集金をして,終わるのが遅いときは,昼食もとらず3時近くにまでなった。「何でこんなことをさせるんだろう。他の内務行員のように汗もかかずに,女子行員とウジャウジャ言いながら仕事がしたいなあ。」と妬んでもみたが,答えは簡単である。かような第二地銀ではコネ採用が常習化していたのである。コネのない人間には冷たいところであった。
しかし,たいへん勉強になったこともある。新入行員当時から集金業務を任せられ,客先とのコミュニケーションの勉強には役立ったし,出納という立場で支店内の現金入出金ならびに小切手入金のすべてを把握できる立場にあり,広島の中心部にある各企業の業務内容や取引先をおおよそ理解することができた。伝票業務だけでは得られないことである。

私はほどなく声を掛けてくださったところに早めに転職した。そこもそんなに大きなところではなかったが,年齢に見合わない責任のある大きな権限を持つポジションが与えられた。尊敬できる立派な上司に出会ったし,現在にも続くたくさんの人脈にも恵まれた。論理的な思考が苦手な民間の諸君の指導にはほとほと手を焼いたが,その苦労が後に大きな財産となった。

先に述べたような金融機関の末路はたいへん惨めである。合併ののち,いまではある堅実な地銀の傘下に入っている。
なぜそういう結末になったのか,理由は簡単。意思決定が硬直化していたのである。自由な発想が人事権を楯に,潰されていくのである。それを恐れる利口なものは発言しない。中でも心あるものは逃げ出していく。行き着くところへ行き着いたわけである。
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